米大手レンディングクラブ、CEOが突然辞任

米レンディングクラブのCEO、不祥事で辞任

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引用元:THE WALL STREET JOURNAL 「レンディングクラブ」知っておくべき5つのこと

インターネット経由の金融貸付型ソーシャルレンディングが急成長する中、同業界大手の米レンディングクラブのルノー・ラプランシュ最高経営責任者(CEO)が5月9日、辞任しました。同社取締役は不適切な融資慣行の情報開示をめぐる調査を実施していました。

CEOの辞任で株価急落

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CEO辞任が明らかになった直後、同社株は約25%急落しました。投資家の間では、個人向け融資を売買する同社の新たな手法には大きな欠陥があるとの不安が出ていましたが、CEO辞任は不安をさらにあおる形となりました。

レンディングクラブによると、ローン債権2200万ドル(約23億8300万円)をある投資家に売却していましたが、信用度の低い消費者向けの融資だったため投資家の「明白な指示」に反していたことが取締役の調査で判明しました。取締役会は社外弁護士と専門家の助言を受けて調査し、この売却が投資家による基準を満たさないことを社内の何人かが知っていたほが、これらのローンのうち300万ドル分について、基準を満たすため融資申し込みの日付を変更していたことを突き止めました。

ラプランシュ氏がローン債権の譲渡でどのような役割を担ったのかは今のところ明らかになっていません。同社は3月と4月に発生した債権譲渡が投資家の基準を満たしていないことを「複数の特定人物」が認識していたとし、この件をめぐり他に3人の幹部が懲戒解雇または辞任したことを明らかにしました。同社はローン債権を額面価格で買い戻し、他の投資家に再譲渡しました。

同社は当該ローンの具体的な問題点は明らかにしませんでした。また、会計処理の見直しのため証券当局への四半期報告の提出が遅れる見込みだと述べました。

競合他社も業績不振

レンディングクラブは、2014年12月のIPO以降、一貫して振るわない株価実績をさらに悪化させました。同社は資産に対する損失率が予想を上回り、またソーシャルレンディング債権の証券化に対する需要があまりないことでも苦戦していました。オンデック(OnDeck)やProsper Marketplaceなど競合の公開企業も同様に業績不振に苦しんでいます。

レンディングクラブの不祥事、日本での影響は?

業界全体の不信感をあおる事件となりました。米国だけにとどまらず、国内のソーシャルレンディングにも影響はあるでしょう。

国内では、以前AQUSHのグローバルファンドからレンディングクラブに出資できましたが、2015年3月31日をもって終了しました。AQUSHグローバルファンドの目標投資金利6.5%(税引前、営業者報酬控除後5.0%)を維持することが困難となったのが取引中止の理由でした。

ソーシャルレンディングの発祥地で業績のよくない会社が多いということで、日本もアメリカに追随しないよう独自の財政対策が求められそうです。

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